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リニア彗星

リニア彗星(C/2002 T7) 11/23

地心距離=1.690AU ,日心距離=2.649AU

<撮影データ>
2003 11/23 23h01m〜 露出20分 ビクセンR200SS反射+コマコレクター(F4) キヤノンEF
タカハシEM-200赤道儀 D65mmガイド鏡(f1300mm)+オートガイダーVSTにて恒星追尾
コニカカラーCenturiaズームスーパー800 撮影地:山梨県みずがき林道

 LINEARサーベイにより2002年10月14日撮影のCCDフレーム上に発見された新彗星です。軌道計算の結果、2004年4月下旬に太陽に約0.6AUまで接近することがわかり、順調に行けば大彗星になるものと予想されました。この画像の撮影時には火星軌道の外側に相当するところにいましたが、既に10等級を切る明るさに達しており、また、短いながらダストの尾も写るようになっていました。



リニア彗星

リニア彗星(C/2002 T7) 12/21

地心距離=1.573AU ,日心距離=2.274AU

<撮影データ>
2003 12/21 19h53m〜 露出7分の4画像をコンポジット ビクセンR200SS反射+コマコレクター(F4)
キヤノンEF タカハシEM-200赤道儀 D65mmガイド鏡(f1300mm)+オートガイダーVSTにて恒星追尾
コダックエクタクロームE200(+2増感) 撮影地:静岡県天城高原
※トリミングをしています。

 前回の撮影から約1ヶ月経過した後の姿です。まだ太陽からは2AU以上離れていますが、もう立派な尾が伸びているのがわかります。増光は順調で、光度は8等級台後半程度。口径5cmの双眼鏡でも容易に存在確認できるレベルでした。



リニア彗星

リニア彗星(C/2002 T7) 2/8

地心距離=1.956AU ,日心距離=1.566AU

<撮影データ>
2004 02/08 18h21m〜 露出5分の6画像をコンポジット ペンタックス100SDUF屈折(F4)
ニコンNewFM2 タカハシEM-200赤道儀にて恒星時追尾 フジカラーSUPERIA Venus800
撮影地:山梨県棚沢今川線林道
※トリミングをしています。

 2月に入って全光度が7等台前半に突入し、写真では頭部のコマ部分が彗星特有の青緑色に染まって美しく写るようになってきました。太陽からの距離は1.5AU程度になりましたが、地球からは一時的に離れたため見掛け上の移動速度は遅くなりました。この後、彗星は日没後の西空で高度を下げ、徐々に見辛くなっていき、3月中旬頃に太陽との合を迎えます。



リニア彗星

リニア彗星(C/2002 T7) 4/24

地心距離=1.085AU ,日心距離=0.615AU

<撮影データ>
2004 04/24 03h46m〜 露出2分 Aiニッコール105mmF2.5S(F4) ニコンD70
感度ISO200 NR-ON RAWモード ビクセンGPガイドパック赤道儀にて恒星時追尾
撮影地:長野県小海町
※トリミングをしています。

 見掛け上、太陽に接近して観測不能となっていましたが、4月中旬頃から明け方の東天低く見えるようになりました。光度は2等台の予想に対して実際には約4等と暗めに観測されています。薄明と月明にかき消されてしまうのか、口径5cmの双眼鏡では尾が確認できず、眼視的には今一つ見映えがしない状況でした。この画像ではイオンの尾が約2度ほど伸びているのが辛うじて確認できます。



リニア彗星

リニア彗星(C/2002 T7) 6/4

地心距離=0.713AU ,日心距離=1.069AU

<撮影データ>
2004 06/04 20h13m〜 露出1分の7画像をコンポジット ペンタックス100SDUF屈折(F4)
ニコンD70 感度ISO320 NR-ON RAWモード タカハシEM-200赤道儀にて恒星時追尾
撮影地:山梨県土室日川林道
※トリミングをしています。

 5月上旬以降、南天に移動していったため、日本からは見えない状況が続いていましたが、5月下旬になってようやく南西天の超低空に姿を現してきました。最盛期を過ぎたため光度は約5等まで低下。写真では長さ1度程度の尾が確認できますが、小型双眼鏡では尾は全く見えず、球状星団のようなイメージでした。



リニア彗星

リニア彗星(C/2002 T7) 6/5

地心距離=0.750AU ,日心距離=1.084AU

<撮影データ>
2004 06/05 20h30m〜 露出2分の6画像をコンポジット
ビクセンR200SS反射+コマコレクター(F4) ニコンD70 感度ISO800 NR-ON RAWモード
タカハシEM-200赤道儀 D65mmガイド鏡(f1300mm)+オートガイダーVSTにて恒星追尾
撮影地:山梨県みずがき林道
※トリミングをしています。

 長焦点望遠鏡で狙ったリニア彗星です。写真では1度足らずのダストテイルが南東方向(左下側)に伸びているのがわかりますが、望遠鏡を使っても眼視ではほとんど確認できませんでした。イオンテイルはダストテイルよりも若干北側(この画像では上側)に位置しているはずですが、低空で大気による減光の影響があったせいか判然としません。結局、彗星自体の活動が予想外に低調だったことと、日本からは常に見づらいところに位置し続けたこともあって、期待されたほどの姿を拝めませんでした。なお、南半球では最盛期の5月中旬に約3等の光度を記録し、写真では30度以上にも伸びたイオンテイルがとらえらたようです。