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マックホルツ彗星

マックホルツ彗星 (C/2004 Q2) 10/2

地心距離=1.518AU ,日心距離=2.081AU

<撮影データ>
2004 10/02 03h34m〜 露出1分の7画像をコンポジット ビクセンR200SS反射+コマコレクター(F4)
ニコンD70 感度ISO800 NR-ON RAWモード タカハシEM-200赤道儀にて恒星時追尾
撮影地:静岡県富士山太郎坊
※トリミングをしています。

 米・カリフォルニア州在住のマックホルツ氏が2004年8月27日に口径15cmの反射望遠鏡を使って眼視発見した新彗星です。発見時の光度は11等級と暗いものの、2005年初には4等級台まで明るくなると予想されました。しかも冬の星座の中を南から北へ駆け抜ける経路を辿るため、夜中に十分な高度で見えるという絶好の観測条件に恵まれました。この画像を撮影した時の光度は9等台後半で、望遠鏡を使っても眼視では微かなイメージにしか見えませんでしたが、画像上では西側(右側)に薄らと尾が伸びているのがわかります。



マックホルツ彗星

マックホルツ彗星 (C/2004 Q2) 10/15

地心距離=1.304AU ,日心距離=1.940AU

<撮影データ>
2004 10/15 02h46m〜 露出5分の6画像をコンポジット ビクセンR200SS反射+コマコレクター(F4)
ニコンD70 感度ISO800 NR-OFF RAWモード RAPにてダーク補正後NikonCapture4にて現像処理
タカハシEM-200赤道儀 D90mmガイド鏡(f1200mm)+オートガイダーVSTにて恒星追尾
撮影地:静岡県表富士五合目

 前回の撮影から約2週間後の姿です。光度は9等を切り、口径5cmの双眼鏡でも確認できるようになりました。シミュレーション計算とは異なる方向に尾が伸びていたようです。



マックホルツ彗星

マックホルツ彗星 (C/2004 Q2) 10/24

地心距離=1.161AU ,日心距離=1.844AU

<撮影データ>
2004 10/24 03h44m〜 露出8分 ビクセンR200SS反射+コマコレクター(F4)
ニコンD70 感度ISO800 NR-OFF RAWモード RAPにてダーク補正後NikonCapture4にて現像処理
タカハシEM-200赤道儀 D90mmガイド鏡(f1200mm)+オートガイダーVSTにて恒星追尾
撮影地:静岡県表富士五合目

* フランス天文誌 CIEL&espace 2005年1月号 掲載 *

 10月下旬になるとさらに明るくなり、7×50ファインダーでも存在確認が可能になりました。頭部コマの広がりも大きくなったようで、その青緑色も濃くなったような印象です。



マックホルツ彗星

マックホルツ彗星 (C/2004 Q2) 11/13

地心距離=0.866AU ,日心距離=1.640AU

<撮影データ>
2004 11/13 02h29m〜 露出5分の2画像をコンポジット ビクセンR200SS反射+コマコレクター(F4)
ニコンD70 感度ISO800 NR-OFF RAWモード RAPにてダーク補正後NikonCapture4にて現像処理
タカハシEM-200赤道儀 D90mmガイド鏡(f1200mm)+オートガイダーVSTにて恒星追尾
撮影地:山梨県棚沢今川線林道

 11月中旬における姿です。地心距離が1天文単位を切り、コマはさらに大きくみえるようになりました。この頃の全光度は7等台前半で、8×24のポケット双眼鏡でも見えていました。



マックホルツ彗星

マックホルツ彗星 (C/2004 Q2) 11/21

地心距離=0.756AU ,日心距離=1.564AU

<撮影データ>
2004 11/21 01h35m〜 露出8分の5画像をコンポジット ビクセンR200SS反射+コマコレクター(F4)
ニコンD70 感度ISO800 NR-OFF RAWモード RAPにてダーク補正後NikonCapture4にて現像処理
タカハシEM-200赤道儀 D90mmガイド鏡(f1200mm)+オートガイダーVSTにて恒星追尾
撮影地:長野県小海町

 11月下旬になると彗星は急速に明るく大きくなりました。光度は6等台に突入し、口径5cmの双眼鏡でも西に広がるダストテイルが確認できるようになりました。この画像では北西方向に伸びるイオンテイルも写っています。



マックホルツ彗星

マックホルツ彗星 (C/2004 Q2) 12/5

地心距離=0.569AU ,日心距離=1.434AU

<撮影データ>
2004 12/05 22h02m〜 露出4分の8画像をコンポジット ビクセンR200SS反射+コマコレクター(F4)
ニコンD70 感度ISO800 NR-OFF RAWモード RAPにてダーク補正後NikonCapture4にて現像処理
タカハシEM-200赤道儀 D90mmガイド鏡(f1200mm)+オートガイダーVSTにて恒星追尾
撮影地:山梨県棚沢今川線林道

 12月に入ってすぐ5等台まで明るくなり、この年4個目の肉眼彗星となりました。コマはかなり大きくなり、双眼鏡を使うと満月の視直径の半分近くあるように見えました。画像では北に伸びるイオンテイルがはっきり写るようになり、その長さは1度を超えたようです。



マックホルツ彗星

マックホルツ彗星 (C/2004 Q2) 12/16

地心距離=0.452AU ,日心距離=1.351AU

<撮影データ>
2004 12/16 21h29m〜 露出4分の10画像をコンポジット ペンタックス100SDUF屈折(F4)
KenkoSuperSL-39フィルター ニコンD70 感度ISO800 NR-OFF RAWモード
RAPにてダーク補正後NikonCapture4にて現像処理 タカハシEM-200赤道儀
D90mmガイド鏡(f1200mm)+オートガイダーVSTにて恒星追尾
撮影地:山梨県大志戸線林道

 12月中旬における姿です。明るさはアンドロメダ大星雲と同等か若干明るめの4等台前半で、空の暗い場所では目を凝らさなくても肉眼で容易に見えるようになりました。地球との位置関係の変化により、イオンテイルの伸びる方向が前回の撮影時とは異なり、東側に移っています。この画像では頭部コマの広がりは約20分、西南西に伸びるダストテイルは約1度ほど確認できます。北北東方向に伸びるイオンテイルには枝分れ構造があるようです。



マックホルツ彗星

マックホルツ彗星 (C/2004 Q2) 1/2

地心距離=0.350AU ,日心距離=1.255AU

<撮影データ>
2005 01/02 21h56m〜 露出2分の16画像をコンポジット AiAFズームニッコールED80〜200mmF2.8DN(200mm,F4)
KenkoSuperSL-39フィルター ニコンD70 感度ISO800 NR-OFF RAWモード
RAPにてダーク補正後NikonCapture4にて現像処理 ビクセンGPガイドパック赤道儀にて恒星時追尾
撮影地:埼玉県飯能市大字下名栗

 年末から年明けにかけて光度が3等台に到達。急速に北上し、南中高度も高くなって見やすい位置にやってきたこともあり、多少光害のある場所でも肉眼で確認することができました。ただし、イオンの尾は拡散してしまったのか、写りが良くありません。それでも淡いところまで含めると5度以上は伸びているようです。イオンとダストの2つの尾のなす角度が12月中旬と比べると大きく変化しているのがわかります。



マックホルツ彗星

マックホルツ彗星 (C/2004 Q2) 1/4

地心距離=0.348AU ,日心距離=1.246AU

<撮影データ>
2005 01/04 22h19m〜 露出4分の8画像をコンポジット AiAFズームニッコールED80〜200mmF2.8DN(200mm,F2.8)
KenkoSuperSL-39フィルター ニコンD70 感度ISO400 NR-OFF RAWモード
RAPにてダーク補正後NikonCapture4にて現像処理 タカハシEM-200赤道儀にて恒星時追尾
撮影地:埼玉県飯能市大字下名栗
※トリミングをしています。

 この日はイオンの尾が非常に目立っていました。画像上では核から3本のスジが伸びている様子がわかります。細いイオンテイルと幅広のダストテイルの対比が興味深いです。



すばるに接近するマックホルツ彗星

すばるに接近するマックホルツ彗星 (C/2004 Q2) 1/7

地心距離=0.348AU ,日心距離=1.235AU

<撮影データ>
2005 01/07 20h35m〜 露出7分 AiAFズームニッコールED80〜200mmF2.8DN(200mm,F4)
KenkoSuperSL-39フィルター ニコンD70 感度ISO800 NR-ON RAWモード
タカハシEM-200赤道儀にて恒星時追尾 撮影地:山梨県棚沢今川線林道

 彗星がすばるに接近したところをとらえた画像です。この日もイオンテイルが濃い目だったため、写真写りは良好でした。ダストテイルの薄黄色、彗星頭部コマの青緑色、イオンテイルの淡青色に、すばる内部の反射星雲の青色も加わって彩り豊かになりました。



すばるの西を行くマックホルツ彗星

すばるの西を行くマックホルツ彗星 (C/2004 Q2) 1/8

地心距離=0.349AU ,日心距離=1.232AU

<撮影データ>
2005 01/08 20h33m〜 露出7分 AiAFズームニッコールED80〜200mmF2.8DN(200mm,F4)
KenkoSuperSL-39フィルター ニコンD70 感度ISO800 NR-ON RAWモード
タカハシEM-200赤道儀にて恒星時追尾 撮影地:山梨県棚沢今川線林道

 すばるの傍を通過していくところです。この日のイオンテイルは淡くなってしまったようで、前日よりも短くしか写りませんでした。それでも頭部コマ近傍の尾は口径5cmの双眼鏡で見えていました。



マックホルツ彗星

マックホルツ彗星 (C/2004 Q2) 1/9

地心距離=0.351AU ,日心距離=1.229AU

<撮影データ>
2005 01/09 22h42m〜 露出3分の8画像をコンポジット ペンタックス100SDUF屈折(F4)
KenkoSuperSL-39フィルター ニコンD70 感度ISO800 NR-OFF RAWモード
RAPにてダーク補正後NikonCapture4にて現像処理 タカハシEM-200赤道儀
D90mmガイド鏡(f1200mm)+オートガイダーVSTにて恒星追尾
撮影地:山梨県棚沢今川線林道

 久々に望遠鏡直焦点で撮影した画像です。この日のイオンテイルは非常に細く、途中にはうねりが認められます。ダストテイルも真っ直ぐではなく、カーブを描いているようです。



カリフォルニア星雲とすばるとマックホルツ彗星

カリフォルニア星雲とすばるとマックホルツ彗星 (C/2004 Q2) 1/10

地心距離=0.353AU ,日心距離=1.226AU

<撮影データ>
2005 01/10 19h20m〜 露出5,7,10分の3画像をコンポジット Aiニッコール85mmF2S(F2.8)
ニコンNewFM2 タカハシEM-200赤道儀にて恒星時追尾 コダックエクタクロームE200(+2増感)
撮影地:山梨県棚沢今川線林道

 この日の彗星は、赤緯上でカリフォルニア星雲とすばるの間に位置していたので、銀塩フィルムでスリーショットを狙ってみました。カリフォルニア星雲の赤、彗星頭部の緑、すばるの青と、各天体の色の対比が面白いです。イオンテイルが短めだったのが残念。



マックホルツ彗星

マックホルツ彗星 (C/2004 Q2) 1/31

地心距離=0.491AU ,日心距離=1.209AU

<撮影データ>
2005 01/31 19h30m〜 露出5分の8画像をコンポジット AiAFズームニッコールED80〜200mmF2.8DN(200mm,F4)
KenkoSuperSL-39フィルター ニコンD70 感度ISO800 NR-ON RAWモード
RAPにてダーク補正後NikonCapture4にて現像処理 タカハシEM-200赤道儀にて恒星時追尾
撮影地:山梨県棚沢今川線林道

 彗星はこの画像を撮影した6日前の1月25日に近日点を通過しました。地球最接近の日から3週間経過したこともあり、頭部コマの広がりは若干小さくなった印象です。イオンテイルも短めで、活動レベルは低下傾向にあったようです。この日の彗星はカシオペア座南東にある散光星雲IC1848の近くに位置し、写真では星雲の赤色とのコントラストが楽しめました。



IC1848&1805に接近するマックホルツ彗星

IC1848 &1805に接近するマックホルツ彗星 (C/2004 Q2) 2/1

地心距離=0.500AU ,日心距離=1.211AU

<撮影データ>
2005 02/01 21h16m〜 露出8分の3画像をコンポジット AiAFズームニッコールED80〜200mmF2.8DN(200mm,F2.8)
KenkoSuperSL-39フィルター ニコンNewFM2 タカハシEM-200赤道儀にて恒星時追尾
コダックエクタクロームE200(+2増感) 撮影地:山梨県棚沢今川線林道

 彗星がカシオペア座にある2つの大型散光星雲に接近したところを撮影した画像です。この日の前後2〜3日は、彗星が発する青緑色と2つの星雲が発するHII領域特有の赤色との対比がとらえられる絶好のシャッターチャンスでした。彗星の尾の描出がイマイチだったのが残念。



マックホルツ彗星

マックホルツ彗星 (C/2004 Q2) 2/5

地心距離=0.538AU ,日心距離=1.219AU

<撮影データ>
2005 02/05 19h37m〜 露出5分の8画像をコンポジット ビクセンR200SS反射+コマコレクター(F4)
ニコンD70 感度ISO800 NR-OFF RAWモード RAPにてダーク補正後NikonCapture4にて現像処理
タカハシEM-200赤道儀 D90mmガイド鏡(f1200mm)+オートガイダーVSTにて恒星追尾
撮影地:山梨県棚沢今川線林道

 久々に長焦点鏡で撮った画像です。イオンテイルの中に微かですが枝分れ構造が見られます。この時の光度は4等台後半で、まだ肉眼で見えていました。彗星-地球間の距離が徐々に大きくなり、見掛けの移動速度が遅くなったため、背景の星の流れが短くなりました。



マックホルツ彗星

マックホルツ彗星 (C/2004 Q2) 3/13

地心距離=0.901AU ,日心距離=1.412AU

<撮影データ>
2005 03/13 22h29m〜 露出5分の7画像をコンポジット ビクセンR200SS反射+コマコレクター(F4)
ニコンD70改 感度ISO800 NR-OFF RAWモード RAPにてダーク補正後NikonCapture4にて現像処理
タカハシEM-200赤道儀 D90mmガイド鏡(f1200mm)+オートガイダーVSTにて恒星追尾
撮影地:山梨県大志戸林道

 3月に入ると天の北極に近づいて、一晩中ほぼ同じ高度で見えるようになりました。太陽からも地球からも離れ、光度は6等台まで低下しましたが、小型双眼鏡でまだ観望可能でした。画像ではイオンテイルよりもダストテイルの方が目立ち、尾全体としては扇型に大きく広がっているようなイメージで写っています。