地心距離=1.092AU ,日心距離=0.833AU
<撮影データ>
2006 10/13 18h35m〜 露出2分の10画像をコンポジット タカハシε-180ED(F2.8) ニコンD70改
感度ISO800 タカハシEM-200赤道儀にて恒星時追尾 撮影地:新潟県魚沼市
2006年6月に太陽探査機SOHO(SOlar and Heliospheric Observatoryの略)に搭載されている太陽風異方性検出装置SWAN(Solar Wind ANisotropiesの略)が撮影した画像から見つかった新彗星です。発見からしばらくの間は南半球でしか見えなかったり、見掛け上太陽に近くて観測不能な期間があったりしましたが、秋になってようやく日本からも観測可能になりました。9月末に明け方の北東天に姿を見せた際には5等台と予想以上の明るさに達していて、小型双眼鏡で観測可能な状況でした。10月に入ってからは日没後の北西天での観測条件が良くなり、数度に達するイオンの尾が写真でとらえられました。この画像でも長いイオンテイルが写野からはみ出しているのがわかります。
地心距離=1.064AU ,日心距離=0.847AU
<撮影データ>
2006 10/15 18h50m〜 露出3分の8画像をコンポジット AiAFズームニッコールED80〜200mmF2.8DN(200mm,F3.5)
ニコンD70改 感度ISO800 タカハシEM-200赤道儀にて恒星追尾 撮影地:山梨県甲州市
10月中旬になると夕方の北西の空で薄明終了時の高度が20度近くまで上昇してきました。9月28日に近日点を通過したので、太陽からは離れつつありましたが、まだ5等台を保っていました。これは200mmの望遠レンズにて比較的広い範囲を写した画像で、青緑色の頭部コマから淡いイオンテイルが4度程度伸びているのがわかります。
地心距離=1.009AU ,日心距離=0.896AU
<撮影データ>
2006 10/21 19h01m〜 露出3分の10画像をコンポジット タカハシε-180ED(F2.8) ニコンD70改
感度ISO800 タカハシEM-200赤道儀 D90mmガイド鏡(f1200mm)+オートガイダーVSTにて自動追尾
撮影地:新潟県上越市
前回の撮影から6日後の姿です。薄明終了時の高度が30度近くに達して観測条件は良くなりましたが、光度は僅かながら低下したようで、イオンの尾も若干薄くなった印象です。その代り、北へ伸びる短いダストテイルがはっきりしてきました。
地心距離=1.003AU ,日心距離=0.966AU
<撮影データ>
2006 10/28 18h53m〜 露出3分の4画像をコンポジット タカハシε-180ED(F2.8) ニコンD70改
感度ISO800 タカハシEM-200赤道儀 D90mmガイド鏡(f1200mm)+オートガイダーVSTにて自動追尾
撮影地:新潟県魚沼市
10月24日に予期せぬ急増光が起こり、なんと4等台前半の肉眼光度に達しました。その後はゆっくり減光していき、週末には5等台まで光度が低下しましたが、イオンテイルは5度以上伸びていた模様です。この画像は減光に転じてから撮影したものですが、尾が写野外にまで達している様子がわかります。双眼鏡で観望したところ、頭部コマの部分は近くにあった北天一の球状星団M13(光度5.7等)よりも明るく見えていました。
地心距離=1.140AU ,日心距離=1.107AU
<撮影データ>
2006 11/09 19h01m〜 露出4分の10画像をコンポジット タカハシε-180ED(F2.8) ニコンD70改
感度ISO800 タカハシEM-200赤道儀 D90mmガイド鏡(f1200mm)+オートガイダーVSTにて自動追尾
撮影地:山梨県棚沢今川線林道
月明の影響でしばらく観測条件が悪かったため、12日ぶりの撮影となりました。11月に入ると日心距離が1AUを越えたこともあり、活動は日毎に衰えていったようで、顕著だったイオンテイルは淡くて短くなっていました。光度は6等台中盤ぐらい。この後は暗くなりながら徐々に南へ移動し、11月中は薄明終了時の高度が40度程度でほぼ一定の視位置を保ちました。