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☆ 我流天体画像処理の実際 ☆

今回はニコン製デジタル一眼レフカメラD70での撮影画像に対し、当サイト管理人が行なっている基本処理について紹介します。

 

<第5回 D70撮影画像の処理レシピ>

【 材料 】

 ・RAWモード,NR-OFFで撮影したNEF形式の天体画像ファイル ・・・ 数点
 ・上記と同一条件(ISO感度,露出時間も含む)で撮影したダークフレームのNEF形式画像ファイル ・・・ 1点以上

 

【 使用ソフトウエア 】

 ・RAPフリーソフト版(以下RAPと略す)

 ・Nikon Capture 4(以下NC4と略す)

 ・Stella Image 5(以下SI 5と略す)

 

【 処理手順 】

 @RAPによるダーク減算

  ・RAPを起動し、[処理]→[ダーク作成]→[追加]でダーク画像を読込む
  ・必要に応じて同一撮影条件のダーク画像を[追加]

  ・[作成]で適当な名前を付けてダークファイルを保存

  ・[ファイル]→[NEFを開く]で天体画像ファイルを読込む

  ・[処理]→[ダーク減算]でダークファイルと保存ファイル名を設定して[実行]

  ・これを撮影した天体画像分だけ繰り返す

  ・RAPを終了する

  ・適当な名前のフォルダを新規作成して、RAP処理後のNEFデータを全て移動

 ANC4のホワイトバランスまたはトーンカーブ調整による背景のニュートラル・グレー化

  ・NC4を起動し、RAPで保存したNEFファイルの一つを読込む

  ・グレー点として背景を選択することで、ホワイトバランスを最適化
   「選択範囲内の全画素の平均」をチェックした後、[開始]をクリック
   次いで、画像上で星や星雲の写っていないところをドラッグ
   (処理後に恒星中心が着色してしまう場合は[/]クリックでキャンセルし、処理を中止)


  ・あるいは、トーンカーブでRGB各チャンネルの中間調スライダを山の中央に合わせて色調補正
   「トーンカーブ」の具体的な調整法についてはこちらを参照
   (ホワイトバランス調整のグレー点設定で恒星中心が着色してしまう場合は、これで対応)


 BNC4による一括TIFFファイル化(バッチで連続処理)

  ・処理したNEFファイルをNC4上にそのまま残し、[ツール]→[バッチ...]でバッチ処理条件を表示

  ・処理条件の各項目を設定
   「元画像」ではNEFファイルが格納されているフォルダを[選択...]で指定
   「画像処理」では「現在の設定を適用」にチェックマークを付ける
   「保存先」では保存形式を「TIFF形式」、ビット数は16bitに設定

  ・[開始]で一括処理&TIFF形式保存

  ・NC4を終了(最初に開いたNEFファイルはバッチ処理で保存済みなので、上書き保存は不要)

 CSI5による全画像のコンポジット

  ・16bit・TIFF形式にした全画像ファイルを読込む

  ・写っている星を基準にして位置ズレ補正設定
   任意の画像1枚を選び、「ズームツール」アイコン(虫メガネ)を選択した後、
   画像内で右クリックして表示されるメニューから[ピクセル等倍]を選択
   次いで「基準点指定」アイコン(ダーツの矢)を選択した後、ドラッグ操作で適当な星を囲む
   必要に応じてShiftキー+ドラッグ操作で、2つめの基準星を設定
   (基準星2つの場合は、画像中心基準で対称な位置にあり、且つなるべく離れた2星を選ぶ)

  ・加算コンポジット処理
   [バッチ]→[コンポジット]で処理条件を表示
   「位置合わせ」では「指定した基準点」と「アクティブ画像から指定」にチェック
   「探索範囲」は20〜30とし、「合成方法」は「加算」を選択後、[OK]で実行

  ・計算後の画像が真っ白になってもそのままFITS形式(32bit)で一時的に保存
 DSI5によるレベル調整とデジタル現像

  ・レベルの自動調整
   [階調]→[自動レベル調整設定]で調整条件を表示
   「最小値」を0〜0.5程度、「最大値」を100〜95程度の値にして処理を実行
   真っ白だった画像に星や星雲が出現する
   この時、星雲などのハイライト部が少し白トビするように「最大値」を設定
  ・デジタル現像による高輝度領域の階調圧縮
   [階調]→[ガンマ調整/デジタル現像/色彩調整]で処理条件を表示
   特に設定を変えず、初期パラメータのまま[OK]で処理を実行
   これにより白トビ部分に階調が戻る
  ・デジタル現像で白トビが残る時は、一時保管したFITSファイルを再度読込み、
   [自動レベル調整]で「最大値」を少し上げて処理をやり直す

 ESI5による画像の仕上げ調整

  ・周辺減光補正
   [ツール]→[周辺減光/カブリ補正]で処理条件表示
   補正の種類で「周辺減光」を選択し、レビュー画像を見ながら補正曲線を適当に調整
  ・マニュアルレベル調整
   [階調]→[レベル調整]でバックグラウンドとハイライト部の明度を微調整
   背景のカラーバランスがとれていない場合は各チャンネルで微調整
  ・トーンカーブ調整による背景ノイズの低減
   [階調]→[トーンカーブ調整]で補正曲線の左下部分を少し持ち上げる
   これにより背景のノイズや色ムラ(偽色模様)が目立たなくなる
   バックグラウンドのレベルが各色で40〜50ぐらいになるように微調整

 以上で出来上がりです。元画像と処理後の画像との比較は下の通り。

初期画像

最終画像